WORLD — VIRTUAL SHINKAI CITY
世界観
インターネットに意識をアップロードすることで永遠の命を得られる時代。 現実の肉体を離れ、その選択を選んだ者たちの往く先は、全てを管理された「深海」という名の電子都市だった。
世界の概要
《深海》は、深海プロジェクトに参加した人々がアバターとして生活する電子の街。
A区〜E区の5つの区域に分けられ、秩序管理されている。
法規則や通貨、宗教儀礼などは現実と異なり、
AIによる管理システムや民間で独自の文化が発展している。
区域 A—E

A区 中央区
深海の管理・行政・制御機能が集約された中枢区域。管理AI群と主要な制御施設が置かれ、住民が日常的に立ち入ることは少ない。
管理AI群と主要な行政・制御施設が置かれ、労働や任務を持つ者だけが出入りする。中央区で働けば日々の支給以上の収入があり、信頼値を積んだ住民が管理棟へ申請して就労する。
中心には行政と制御を司る管理棟がそびえ、その前の広場では、ときに芸術家たちの抗議活動が起きることもある。

B区 住居区
深海の住民の基本生活圏。住居や広場、公園、休息の空間が整えられた、穏やかで変化の少ない区域。
《深海》へ移行した住民が最初に案内される区域で、その大半がここに住み着く。ひとりにつき一区画が割り当てられ、ベーシックインカムは全住民へ無条件に支給される。
安全で快適な一方、穏やかで退屈な区域でもある。どこを拠点に暮らすかは自由で、何を大事にするかによって、住人の行き先は分かれていく。

C区 交易区
物資や情報、感覚や感情が行き交う、交易と交流の区域。買い物や会話、装いの選択など、住民が最も「生活している」と感じやすい場所。
店を営む者や創作者に近い住民が活動し、大通りは買い物や交流の人々で絶えず賑わう。店に泊まり込み、この区で暮らす住民もいる。
段層状に積み重なる、情報量の多い街並みが広がる。

D区 停留区
深海の主流から切り離された最下層の区域。バグや廃棄データが溜まり、監視の不安定な、最も危険でアンダーグラウンドな場所。
地下文化として違法パッチの流通・表現活動・身体回帰を求める者達がここに集まる。 制度から逸脱した住民たちの営みが、この最下層で息づいている。

E区 遺跡区
通常の区域とは異なる、深海から侵入禁止されている区域。かつての構造物や古い記録が存在している。
施設・組織

タイヨウ
深海から現実世界への帰還を目的とする集団。ここは永住の場所ではなく、一時的に留め置かれた場所にすぎない——そう信じる者たちが集う。
彼らにとって救済とは、安定して生き続けることでも、削除で終わることでもなく、現実世界へ帰ること。主にC区を拠点に帰還の手がかりを集め、自警団を名乗って自らの信じる秩序を守ろうとしている。

Hands
深海で失われた身体感覚を取り戻そうとする者たちの集まり。信仰というより、身体性への渇望によって結びついたコミュニティである。
標準仕様では、触覚や痛覚といった身体感覚は制限されている。彼らは違法パッチや身体改変で人間の五感に近づこうとし、D区の酒場に集まって情報共有を行っている。その根底にあるのは「人間でありたい」という願いである。

ゼロの教会
禁忌とされる死や削除を、永遠からの解放=救済として捉える宗教的集団。
かつて誰も訪れなかった廃墟に、ピアニスト・ゼロの弾く音が人を集め、祈りが生まれ、信仰の中心となった。大切な人にまた会いたい者、人間だった頃に戻りたい者、終わることのできない世界で終わりを求める者——救われたい者たちが、D区停留区のこの教会へ集う。

深海の芸術家たち
芸術の禁じられた深海で、それでも命を懸けて表現を続ける者たち。絵に限らず、音楽や踊り、建築や装飾まで種別を選ばない。
0から1を生むあらゆる表現者を含む総称。主にD区を拠点とし、監視外で表現活動を行う。彼らにとって表現は、自分がまだ人間であることの証明であり、規制と削除の危険のなかで活動を続けている。